糖尿病

diabetes糖尿病とは?

血糖値が慢性的に高くなる病気

血糖値が慢性的に高くなる病気

糖尿病とは、インスリンというホルモンの分泌量の不足、あるいはまったく分泌されなくなる、インスリンが正常に機能しなくなることなどで、血液中のブドウ糖(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。
糖尿病は原因に応じて次の4つに分類されます。

1型糖尿病

膵臓の細胞が何らかの原因で破壊され、インスリンがまったく分泌されなくなることで起こります。

2型糖尿病

インスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなるといった遺伝的要因に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣の乱れが加わることで起こります。
日本人の糖尿病患者のほとんどは2型糖尿病に該当し、生活習慣病の1つとされています。

その他の特定の機序、疾患によるもの

遺伝子の異常や他の病気の影響、またお薬の影響などにより起こります。

妊娠糖尿病

妊娠中に初めて見つかった糖尿病、また糖尿病には至っていない糖代謝の異常のことを妊娠糖尿病と言います。

血液検査で糖尿病を診断

糖尿病の診断は、血液検査を実施して次の4つの項目の値を確認します。

検査
早朝空腹時血糖値 ※1 10時間以上絶食した後の血糖値が126mg/dL以上
75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT) ※1 75gのブドウ糖水などを飲み、2時間後の血糖値が200mg/dL以上
随時血糖値 ※1 食事時間にかかわらず採血した時の血糖値が200mg/dL以上
ヘモグロビンA1c(HbA1c) ※2 過去1~2ヶ月の血糖状態を示す値が6.5%以上

※1・2の検査の両方に該当する場合に糖尿病と診断
※1・2いずれかに該当する場合には、糖尿病型と診断され、再検査により同じ結果が出た際には糖尿病と診断

diabetes糖尿病の合併症は?

糖尿病の3大合併症

糖尿病で注意しなければいけないのが、進行することで起こる合併症です。
特に次の“糖尿病の3大合併症”と呼ばれるものに注意するようにしましょう。

糖尿病網膜症

血流が悪くなって眼の毛細血管が詰まり、視力の低下さらには失明に至る合併症です。
日本人の中途失明の原因第1位は糖尿病網膜症とされています。

糖尿病腎症

高血糖が続くことで腎臓がダメージを受けて、腎機能の低下を招く合併症です。
重症化すると人工透析導入の原因となります。

糖尿病神経障害

高血糖状態が続いて手足の血流が悪くなり、神経障害を引き起こす合併症です。
手足の痺れ・麻痺などが起こり、重症化すると足で壊疽(えそ)が起こり切断せざるを得なくなるケースがあります。

その他の合併症

その他、糖尿病では動脈硬化により心筋梗塞や脳梗塞、肺炎、肺結核、排尿障害、膀胱炎、ED(勃起障害)などの合併症を招くリスクがあります。

diabetes糖尿病の治療

食事・運動・お薬の3本柱

食事・運動・お薬の3本柱

糖尿病の治療の基本は食事・運動などの生活習慣の改善が基本で、これらで血糖コントロールが難しい場合には、お薬を使った治療を加えます。
薬物療法を開始した場合でも、生活習慣の改善は継続する必要があります。

血糖降下薬とインスリン注射

糖尿病の薬物療法では、大きく血糖降下薬とインスリン注射を使用します。
血糖降下薬は血糖を下げる効果があり、数ヶ月程度、生活習慣の改善を続けても十分な効果が得られない2型糖尿病の方へ使用します。
インスリン注射は1型糖尿病の方、また血糖降下薬を使用しても血糖値がコントロールできない2型糖尿病の方へ使用します。

自己判断での休薬はお控えください

糖尿病では、生活習慣の改善により一時的に症状が改善されると、ご自身の判断でお薬を飲むのをやめてしまう方がおられます。
休薬すると再び悪化して、せっかく症状が改善されたのに振り出しに戻ってしまうことがあります。
なので、自己判断で休薬せず、医師の判断に任せるようにしてください。

重症ケースでは専門医を紹介

インスリンの導入が必要だったり、入院が必要だったりするなどの重症のケースでは、糖尿病の専門医をご紹介して適切な検査・治療が受けられるようにいたします。

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